検索表の更新 5/23のver.1→5/29にver.2→6/5にver.3の図へと更新したもの
検索表の上の2行の下線部の文章を足しました。(180605)
390)〜392)の書き換え詩の文章を整えました。黄色のマーカーと取り消し線で記しました。記事 修正版)第25章 修行僧(元データと判定・解釈・考察と書き換え)と第25、25甲 章 修行僧,仏弟子 書換え詩一覧 その5と連動済み(180611)
バラモンの章から修行僧の章へ移動する3詩
バラモンの章から修行僧の章へ移動する3詩について記します。以前、“あとがき”でお知らせした通り、第14章 ブッダ、第25章 バラモンで合わせて59の詩の割り振りを、現段階では、下の検索表のように考えています(表の左側は従来の並び順で、右側は私が考えている詩の並び順です。右側は、左側の表を並べ替えたもので、並び順が異なるだけで、同じ情報が載っています。)なお、コメントを書いていくに従って、多少の変更があることも考えられます。下の検索表は、変更による情報をその都度反映します(一番上の訂正履歴に履歴を載せます。)
5/23のver.1→5/29にver.2→6/5にver.3の図へと更新したもの |
詩番号 390
***(元データ)*************390)愛好するものから心を遠ざけるならば、このことはバラモンにとって少なからずすぐれたことである。害する意(オモイ)がやむにつれて、苦悩が静まる。
***(判定)*************
D
***(コメント)*************
バラモンの章から、修行僧の章の詩379の後へ移動。
中村氏も、注釈で解釈に苦しんでいます。愛好するものは、家族ではないかと論じていますが、それは厳しいと思います。言葉通り、趣味くらいに考えましょう。しかし、どちらの場合でも、後半の害する意との関連性が全くわかりません。害する意という言葉が曖昧ですし、大切とも思えませんので、後半部は削除して、前半部分だけ言葉を整えて、書き換えます。この時、バラモンまで進んでいる魂に、趣味はほどほどになんて言う必要はないので、これは修行僧への教えだと思います。詩365、366を考察した際に、修行僧への趣味に関する教えがないのが不思議だと思っていたのです。そしたら、こんな詩句がバラモンの章にありましたので、修行僧の章へと移しました。
***(書換え詩)*************
390) 愛好するものから心を遠ざける
詩番号 391
***(元データ)*************391)身にも、ことばにも、心にも、悪い事を為さず、三つのところについてつつしんでいる人、──かれをわれは<バラモン>と呼ぶ。
***(判定)*************
D
***(コメント)*************
バラモンの章から、修行僧の章の詩366の後へ移動。
これは、慎みの励行をしているので、修行僧への教えと考えています。
***(書換え詩)*************
391)身にも、ことばにも、心にも、悪い事を為さず、この三つのところについてつつしんでいる人、──かれをわれは<修行僧>と呼ぶ。
詩番号 392
***(元データ)*************392)正しく覚った人(=ブッダ)の説かれた教えを、はっきりといかなる人から学び得たのであろうとも、その人を恭しく敬礼せよ、──バラモンが祭の火を恭しく尊ぶように
***(判定)*************
D
***(コメント)*************
バラモンの章から、修行僧の章の詩375の後へ移動。
修行僧は、仏弟子とは限りませんし、正しく悟った人にブッダとつけてしまうと、仏教の僧の教え限定みたいになってしまい、もったいないので、ブッダを削除します。
また、時間が経てば、人格が変わることはありますよね。私は、教えてくれた人が、身体は同じであっても、同じ人格が続くとは考えないほうが、安全だと経験的に考えています。これは、人間の身体に所属する人格よりは諸行無常のほうが上位にあるとも考えられますね。師匠ですら、常に自分で考えて師の立ち位置を判断しなくてはならないのです。ですから、教えてくださった人へのその時の敬意を忘れてはいけないけれど、その敬意を固定させてしまうと、これが束縛や依存になってしまうのです。この詩の云い切りは、その束縛や依存を発生させてしまいます。
霊能力が上がってくると、人(身体)ではなく、魂を捉えることができてきますので、その力が備わる前の人たちに伝えている教えでしょう。
***(書換え詩)*************
392)正しく覚った人の説かれた教えを、はっきりと学び得たなら、教示した人が、いかなる人であろうとも、その時のその人を恭しく敬礼しつつ、しかし、その師に頼ることなく、常に自分で考え判断する自立した心を養え。