2018年10月22日月曜日

書換え詩一覧(その13)第16, 22章 愛するもの(解散)、悪いところ(地獄改め)

訂正・変更履歴
(219)[355] 第1章 楽しみ 詩199の後に(219)(220)の順に移動と修正(181022)

書換え詩一覧(その13)第16, 22  愛するもの(解散)、悪いところ(地獄改め)

第16章 愛するもの(解散)
(209)[350]  第9章 悪の冒頭へ移動
 道に違(タゴ)うたことになじみ、道に順(シタガ]ったことにいそしまず、目的を捨てて快いことだけを取る人は、みずからの道に沿って進む者を羨むに至るであろう。

(210)[削除]
(211)[削除]

(212216)[351] 第24章 執着と欲望と汚れ 詩359の後に(351)(352)の順に移動
 執着から憂いが生じ、執着から恐れが生じる。執着を離れたならば憂いと恐れが存在しない。

(212216)[352]
 心の汚れから憂いが生じ、心の汚れから恐れが生じる。心の汚れを離れたならば憂いと恐れが存在しない。

(217)[353] 第21章 さまざまなこと 詩303の前に移動
 徳行と見識とをそなえ、法にしたがって生き、真実を語り、自分のなすべきことを行なう人は、人々から愛される。

(218)[354] 第24章 執着と欲望と汚れ 詩355の後に移動
 言葉で説き得ないもの(ニルヴァーナ)に達しようとする志を起し、意(オモイ]はみたされ、諸の愛欲に心の礙げられることのない人は、(流れを上る者]と呼ばれる。

(219)[355] 第1章 楽しみ 詩199の後に(219)(220)の順に移動
 久しく旅に出ていた人が遠方から無事に帰って来たならば、親戚・友人・親友たちは彼が帰って来たのを祝う

(220)[356]
 そのように善いことをしてこの世からあの世に行った人を善業が迎え受ける。──親族が愛する人が帰って来たのを迎え受けるように。
(第16章 愛するもの(解散) 終わり)
第22章 悪いところ(地獄 改め)
(306)[357] 
 偽りを語る人、あるいは自分でしておきながら「私はしませんでした」と言う人、──この両者は死後には等しくなる、──来世では行ないの下劣な業を持った人々なのであるから。

(309)[358]
 放逸で他人の妻になれ近づく者は、四つの事がらに遭遇する。──すなわち、禍をまねき、臥して楽しからず、第三に非難を受け、第四に悪しきところに墜ちる。

(310)[359]
 禍をまねき、悪しきところに墜ち、相ともにおびえた男女の愉楽は少なく、王は重罰を課する。それ故に人は他人の妻になれ近づくな。

(312)[360]
 その行ないがだらしなく、慎みが乱れ、清らかな行ないなるものもあやしげであるならば、大きな果報はやって来ない。

(314)[361]
 悪いことをするよりは、何もしない方が良い。悪いことをすれば、後で悔いる。単に何かの行為をするよりは、善いことをする方が良い。なし終わって、後で悔いがない。

(315)[362]
 辺境にある、城壁に囲まれた都市が内も外も守られているように、そのように自己を守れ。瞬時も空しく過ごすな。時を空しく過した人々は悪いところに墜ちて、苦しみ悩む。

(316)[363] 
 恥じなくてよいことを恥じ、恥ずべきことを恥じない人々は、邪な見解をいだいて、悪いところにおもむく。

(317)[364]  
 恐れなくてもよいことに恐れをいだき、恐れねばならぬことに恐れをいだかない人々は、邪な見解をいだいて、悪いところにおもむく。

(318)[365]
 避けねばならぬことを避けなくてもよいと思い、避けてはならぬ(=必ず為さねばならぬ)ことを避けてもよいと考える人々は、邪な見解をいだいて、悪いところにおもむく。

(319)[366]
 遠ざけるべきこと(=]を遠ざけるべきであると知り、遠ざけてはならぬ(=必らず為さねばならぬ)ことを遠ざけてはならぬと考える人々は、正しい見解をいだいて、善いところにおもむく。

(307)[367] 第26 バラモン の詩番号393の後に移動
 袈裟を頭から纒っていても、性質(タチ)が悪く、つつしみのない者が多い。かれら悪人は、悪いふるまいによって、悪いところに生まれる。

(308)[368] 第25 修行僧 の詩番号371の後に(308), (311), (313)の順で移動
 戒律を守らず、自ら慎むことがないのに国の信徒の施しを受けるよりは、火炎のように熱した鉄丸を食らうほうがましだ。

(311)[369]
 茅草でも、とらえ方を誤ると、手のひらを切るように、修行僧の行も、誤っておこなうと、地獄にひきずりおろす。

(313)[370]
 もしも為すべきことであるならば、それを為すべきである。それを断乎として実行せよ。行ないの乱れた修行者はいっそう多く塵をまき散らす。


(第22章 悪いところ(地獄 改め) 終わり)