2021年3月29日月曜日

真理のことば、法句経 第5詩

真理のことば、法句経 第5詩;G136 (F005, A, O005, OS1)
 

中村元氏の訳

実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。

怨みを捨ててこそ息(や)む。これは永遠の真理である。


荻原雲来氏訳の訳

世の中に怨は怨にて息むべきやう無し。無怨にて息む、此の法易はることなし。


立花俊道氏訳の訳

此の世に於て怨は怨を以てしては終に解くべからず、愛を以てぞ解くべき、これ永劫不易の法なり。


月夜の龍の訳

この世においては、怨みによって怨みに報いても、怨みが息(や)むことはない。怨みを離れ 愛をもってこそ 怨みが息(や)む。これは永遠の真理である。


前回の月夜の龍の訳

実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。

怨みを離れてこそ息(や)む。これは永遠の真理である。 


(コメント)

  1. 「捨てて」ではなく、「離れて」にしました。
  2. 立花俊道氏訳の法句経(ダンマパダ)では、「恨みがないこと」を転じて「愛により」と訳し、その大胆さと的確さに息を呑みました。